白血病を発症した朝日新聞の経済記者。偶然、同時期にアエラ編集部のカメラマンも白血病にーー
石に躓(つまず)いて膝小僧に怪我を負うように、人は誰でも白血病になってしまうことがあります。それは単に確率の問題なんだけれども、どちらもこの世界では必ず起きてしまうことなのです。
僕らは人生の中で、いろいろなくじを引きながら生き続けています。それを「運命」とか「選択」というのかもしれません。人生のくじ引きは、どれが「あたり」なのか簡単に判断することはできません。むしろ死ぬまで正解がわからないことが多いのが人生だと思います。でも、白血病なんかになってしまうというのは明らかに「はずれ」だとわかります。それも「最悪のはずれ」の部類に違いないはずです。
僕とエンドーくんはそんな「最悪のはずれ」を引いて、白血病になってしまいました。
さまざまな「二人」が交錯する感動の闘病記。